2016年3月28日月曜日

5-20160328

就業規則の目的の4回目です。

パートタイマー就業規則も必要です

平成27年4月から、パートタイム労働法が改正施行され、正規従業員(正社員)とパートタイマーとの不合理な待遇が禁止されます。このため、合理的な待遇の違いを設ける必要があれば、正規従業員(正社員)の就業規則とは別に、パートタイマー就業規則を作成する必要があるでしょう。

就業規則の作成には専門家の視点が必要です。

就業規則は歯科医院と従業員との約束(労働契約)ですから、お互いにこれを守らなければなりません。就業規則を作成したあとで、自院の身の丈に合わないからといって、医院の都合で従業員の不利益になるような変更をすることは許されません。
ですから、就業規則の作成には、最初から専門家の視点を取り入れる必要があります。歯科医院の人事・労務に精通した専門家にお任せください。それぞれの歯科医院に合った就業規則本則、給与・昇給・賞与規程、退職金規程、労使協定、パートタイマー就業規則などを作成いたします。
次回からは、いよいよ歯科医院の就業規則の条文の作成と解説をします。

2016年3月23日水曜日

4-20160323

就業規則の目的の3回目です。

就業規則を見せながら説明する院長は信頼されます。

就業規則は、労働時間、休日、有給休暇、休職と職場復帰、給与・昇給・賞与、退職金、育児休業など、従業員にとって関心のある労働条件を定めています。従業員の守るべき職場規律や、守れなかったときの懲戒なども定めています。ですから、歯科医院で生じる様々な問題は、就業規則の規定に照らせば、その多くは解決することができでしょう。
 
加えて、DHなどの従業員を採用したときに、就業規則を用いてオリエンテーション(新入社員教育)をやると、医院に対する信頼度は格段に向上します。最近の労働者は自分の権利を主張する傾向が強くなっていますから、今後ますます労働条件に関する質問が多くなるでしょう。
 
その都度、院長が就業規則を見せながら説明すれば、お互いの信頼関係が生まれ、人材が定着するおおきな力になります。

次回は、パートタイマーの就業規則について書きます。
 
 
 
 

2016年3月17日木曜日

3-20160317

就業規則の目的の2回目です。

求人広告に活用できる就業規則を整えましょう

歯科医院と従業員との約束(労働契約)を明文化したものが就業規則です。労働基準法に定める基準に満たない労働条件を約束することはできませんが、それ以外の労働条件は歯科医院と従業員の間で自由に約束して就業規則に定めることができます。
したがって、就業規則に有用な人材を確保し定着させるしくみを整えていれば、ホームページや求人広告で自院を強くアピールすることが可能になります。
なぜなら、“就業規則に定めた従業員との約束を守ります”、“しっかり働いて、就業規則どおりゆっくり休む”、“就業規則で、妊娠・出産から職場復帰までしっかりサポート”、“就業規則で法定以上の有給休暇を定めています”など、他の歯科医院と差別化できるキャッチフレーズを自在に使えるからです。

就業規則を見せながら説明する院長は信頼されます。
次回は、就業規則は従業員にとって関心のある労働条件を定めていることについて書きます。


2016年3月9日水曜日

2-20160309


なぜ、就業規則が必要か?

その求人広告で求める人材が集まりますか?

歯科衛生士(以下「DH」といいます)を募集してもほとんど応募がない、面接をしたがどうも採用する気になれない、やっと確保したDHが1年も経たないうちに辞めてしまった、DHを何年も経験している割には技術的に未熟、ながく働いてくれそうだと期待していた矢先に退職されてしまったなど、歯科医院ではずっとこのような状況が続いています。

どんな求人募集をしているのか、歯科医院のホームページや求人広告を見て驚きました。

どこもほぼ似たり寄ったり。医院の全スタッフがニコニコ笑顔で写って、“みんな仲良し家族的な雰囲気”のような表現に代表されるように、なんとなく軽くて、演出的。

高い技術と患者さんに対する洗練された対応力を有する人材が必要なはずの職場なのに、それにふさわしい内容を盛り込んだ求人広告を見つけることはできません!

次回は、求人広告に活用できる就業規則の整え方について書きます。
1-20160309

第1回
歯科医院の就業規則作成講座(ブログ)の連載を開始します。

就業規則は、従業員募集に威力を発揮し、トラブルを未然に防止するとともに、従業員を定着させ、その質の向上に役立つ医院のルール。ぜひご覧ください。
次回は、歯科医院の就業規則の目的です。